射水市は、旧新湊庁舎跡地利活用事業の基本設計段階の概要や進捗状況を明らかにした。
利活用事業は、用途廃止となった旧新湊庁舎跡地で民間活力を導入し、複合交流施設を整備するもの。公募型プロポーザルで選ばれた大和リースと三四五建築研究所で構成する「大和リースグループ」と18年5月に基本協定を締結している。基本設計に続き、2月ごろから実施設計に取り組む。
建設規模はS造2階一部3階建て、延べ床面積約4100平方メートル。公共施設部分が約2000平方メートルとなり、▽観光案内窓口など観光スペース▽市民交流スペース、ブラウジングコーナー、キッチンスタジオ、学習コーナーなど多目的スペース(約330平方メートル)▽300人程度の会議などに対応できるコンベンションスペース(約370平方メートル)―を備える。屋上には津波などの災害が発生した場合の一時的な避難場所が設けられる。
民間事業者部分は約2100平方メートル。射水商工会議所と射水ケーブルネットワークが入居する。
スケジュールによると、7月ごろの着工を予定。工期は約10カ月を予定する。20年6月ごろに一部供用開始となる見込み。
また、敷地の一角には宿泊施設が進出する用地が確保されている。
射水市では、コミュニティバスの発着場所や駐車場となる公共交通ターミナルと外構を整備する。駐車台数は合計190台。バスやタクシーなどの業務用と一般用がある。工事は19年度に着工し、2カ年で行われる。
事業の対象用地は、本町2丁目の旧新湊庁舎跡地約1万2000平方メートルと射水商工会議所所有地の約1300平方メートル。
市では、ハード面と併せ、ソフト面についても関係する団体と意見交換を行うなど、跡地利活用を通じた地域活性化策を検討していく。