津幡町は19年度、同町庄の住吉公園で計画する屋内温水プール建設へ向け、基本設計に着手する方向で調整している。新年度当初予算案に関連事業費の計上を要求しており、多世代が利用できる新たな健康増進の拠点づくりが本格的に動き出す。
計画では、屋内温水プールは住吉公園(全体面積2・94ヘクタール)の芝生広場用地を活用して整備される。建物は2階建てを想定し、6〜7コース程度の25メートルプールやトレーニングスタジオ、飲食スペースなどの設置を検討している。子どもから高齢者まで幅広い年齢層が気軽に体力づくりなどを楽しめる憩いの場を提供し、地域の生涯スポーツの振興につなげる。
プール建設と並行して、開園から20年以上が経過し老朽化している公園施設の長寿命化改修にも取り組む計画だ。現在査定中の当初予算案には、基本設計のほか、公園リニューアルに伴う測量設計費として総額1972万9000円を配分している。新年度から23年度までの5カ年で全体事業を進める。
今年度は、PFI(民間資金を活用した社会資本整備)の導入可能性調査を含めた整備手法の検討などを実施。関連業務はアルスコンサルタンツが担当している。
プール建設をめぐっては、町は13年度から建設用地の選定作業を進め、17年に財源の問題や交通利便性の良さなどを踏まえ、住吉公園に整備する方針を決定した。基本構想、基本計画の策定は国土開発センターが担当した。