長浜市は、北陸自動車道の神田パーキング(PA)を利活用して小谷城スマートインターに次いで市内で2ヵ所目となる新たなスマートインターチェンジの整備に向け、その必要性の有無や実施の可能性等を調査する「仮称・神田スマートインターチェンジ(SIC)可能性検討調査業務」を、新年度事業で予定している。
事業を管轄する市道路河川課では、新年度の当初予算に調査委託費を予算要望しており、調査費の新規予算化等の諸手続きを経て、新年度の早期に担当コンサルを決め(入札を予定)、調査業務を開始する方針。
仮称・神田SIC整備事業は、長浜ICから約4・5qに位置する「神田PA」を利用し、長浜ICと米原ICの約8・9q間のほぼ中間点に、市内で2ヵ所目となるETC(自動料金収集システム)専用の新たなSICを設置するもの。昨年8月に地元自治会から早期実現に係わる要望があり、要望を受け市議会で協議した結果、このほど長浜市として事業化に向けた調査検討業務を開始することを、正式に決定(政策決定)した。
新年度事業で予定する可能性調査検討業務では、「仮称・神田SIC」について、神田PA付近のレイアウトの概略検討等を行い、交通量の推計および費用便益などから設置の必要性や可能性等を調査検討していく。
これらSICの設置に係わる調査検討結果をもとに必要性の有無を見極めた上で次年度以降、国や中日本高速道路(NEXCO中日本)など関係機関との協議・調整等の作業を進めながら、実施計画書を作成して国から「連結許可」を受け、工事着手となる見込み。
長浜市の藤井勇治市長は、長浜市の南部域で再開発事業が本格化するJR田村駅改築および田村駅周辺整備と連動させながら、神田SICを中心に南部地域の新しいまちづくりに取り組み、長浜南部地域の「夢と希望の拠点」として整備していく考えを示した。
提供:滋賀産業新聞