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北陸工業新聞社
2019/01/17

【富山】高岡市産業団地「ICパーク」/来春分譲へ誘致を積極展開/厳しい財政下でも予算手当て 

 高岡市は、20年4月の分譲開始を目指して戸出西部金屋地内で産業団地「ICパーク高岡」の造成工事を進めている。高岡砺波スマートインターチェンジに直結する好立地をPRして企業誘致活動を積極的に展開する。
 開発面積は約16ヘクタールで、高岡斎場を挟んで北部エリア約6・0ヘクタールと南部エリア約10ヘクタールに分かれる。北部エリアは高岡オフィスパークに接し、企業間の連携や相乗効果も含め、地域経済活性化の起爆剤として期待が高まる。なお、産業団地に隣接して新防災センターが19年度に建設される計画もある。
 スマートICで3大都市圏につながるアクセスの良さや、最大50億円と手厚い企業立地助成制度に加え、地耐力が建設に有利なN値50以上(深度1メートル以内)の強固な地盤であることも売り込む。
 総事業費は27億7000万円。財政健全化緊急プログラムに取り組む厳しい状況下でも、当初予算で11億760万円を手当てし、昨年8月に着工した。分譲区画はA=4・60ヘクタール〜0・20ヘクタールまでの広さを予定。区画の分割など企業の要望に柔軟に対応する考えで、10社程度の入居を見込む。
 名称は昨年12月に決まった。「I」と「C」は、「インターチェンジ(Interchange)」に加え、産業の中核という「インダストリアル コア(Industrial Core)」と、革新と挑戦を意味する「イノベーション アンド チャレンジ(Innovation and Challenge)」の3つがキーワードとして込められた。
 市は、できるだけ早い工事完成を念頭に、「新技術の開発や新たな価値創造に挑戦する企業に進出いただき、市産業の中核拠点になれば」とする。
 設計は日本海コンサルタント、施工は北工区が橋本建設・西村工業JV、南工区が谷口・中越ロジスティクスJV、大地が担当。

hokuriku