金沢市は、Jリーグ基準に沿ったスタンドなどへの改修を予定していた城北市民運動公園の市民サッカー場について、同公園内の別の場所で改築することに変更した。18日に開かれた市スポーツ推進審議会で明らかにした。
市によると、現在策定を進める基本計画の中で、Jリーグとスタジアム規格などについて協議した結果、観客動線や飲食スペースなどのおもてなし空間の確保による観客へのホスピタリティが必要と判明。既存の改修とともに、動線やスペースを確保するには隣接するスポーツ交流広場を取り壊す必要があるが、同広場は雨水調整池の機能を併せ持つため、調整池の再整備費などを考慮し、公園内の別の場所で改築することに見直した。
さらに、これまでのJ2スタジアム基準では個席1万席を条件としていたが、昨年12月の改定で個席8000席と立見席2000席でも可能とされた。この基準により、基本計画の策定にあたって大幅な見直しが必要となり、計画期間を当初の2022年度から2023年度に1年延長することも明らかにした。
審議会の中で、市の担当者は改築場所について、「公園内の他の施設の利用状況を勘案した上で適地を精査したい」と説明した。今後のスケジュールに関しては、来年度から5カ年で基本設計、実施設計、改築工事を進めるとした。
市はこのほか、第1次スポーツ施設整備計画の見直しで、市民野球場のグラウンドを人工芝化することに変更した。