名古屋市緑政土木局は、名鉄名古屋本線山崎川橋梁の改築と呼続駅付近の高架化に伴う都市計画道路案をまとめた。側道は全体5路線で、総延長約1060b。5月ごろをめどに都市計画道路案の縦覧手続きを行い、夏ごろの都市計画審議会に諮る方針だ。都市計画決定後、用地測量に着手し、19年度内の事業認可取得を目指す。19年度は用地測量の他、側道実施設計の委託を計画している。
関連側道は、西側4路線と東側1路線。西側は、山崎川北側の河岸町線(幅員6b、延長140b)、山崎川南側の呼続2号線(幅員14b、延長130b)、同3号線(幅員6b、延長330b)、同4号線(幅員4b、延長330b)を配置する。東側は、呼続駅付近に呼続1号線(幅員6b、延長130b)を設ける。呼続2号線は両側歩道、他の4路線には歩道は設置しない。
呼続2号線と西側の現道は、平針名古屋港線との交差部北側で合流させる考え。呼続3号線は、現軌道の掘割構造頂部である箇所を掘り下げる形で構築し、区間内最南端部で同4号線と同じ高さまで上がる形となる。両路線の最大高低差は5b程度。
事業区間は、妙音通との交差部南側から呼続駅の南側にある桜6号踏切までの延長約0・8`。同区間は、河川改修の特定構造物改築事業で高架化する計画。除却踏切は山崎川南側の呼続1号踏切と呼続駅南側で平針名古屋線と交差する桜7号踏切の2カ所。区間内は、妙音通南側の高架区間に続き盛土区間があり、山崎川北側から呼続駅を挟み平針名古屋港線交差部の南側までが高架化区間、その後は盛土区間で計画する。仮線方式で、仮線は西側に設ける。
施工ステップは、呼続駅付近で▽現在下り線を仮線下り線に▽現在上り線を仮線上り線に▽現在部に計画上り線を構築して、仮線上り線を計画上り線に▽計画下り線を構築し、仮線下り線を計画下り線に▽東側に呼続1号線、西側に呼続2号線を整備―として進める計画。
山崎川の既設の横断橋梁は、計画高水位よりも0・6b低く、かつ3本の橋脚が河川流下を阻害。00年の東海豪雨や04年の集中豪雨で周辺地区に浸水被害が発生している。改築橋梁は、単径間とする計画で、現況より余裕高を含めて最低1・4b以上は高くする必要がある。最終的な高さは詳細設計の中で決める。現況の川幅は約30bで、横断橋梁は33〜34b。
提供:建通新聞社