新潟県土木部河川整備課は、1級河川信濃川水系佐梨川総合流域防災事業について、18年度以降に残事業費13億9200万円を投じ、延長1350メートルおよび築堤工1万2516立方メートルなどを推進する。
佐梨川は、魚沼市で魚野川に合流する延長21・6キロ、流域面積89・8平方キロの1級河川。想定氾濫区域には重要施設や資産などが集中する河川であり、81(昭和56)年の台風では浸水家屋621戸の甚大な被害が発生したほか、21年の新潟・福島豪雨でも被害を受けている。これらを踏まえ、河川改修を継続することにより計画流量550立方メートル/秒を安全に流下させ、前記の台風と同規模の降雨による洪水に対して被害解消を図る。
残事業内容は、延長1350メートル、築堤工1万2516立方メートル、護岸工2万2090平方メートル、道路橋1橋など。今後、他工事にて発生する残土を築堤材として利用するなどコスト縮減に努めるとしている。これらのほか地元では、事業推進に協力的で魚沼市などからは事業促進についての要望も寄せられている。総事業費は19億円で事業費ベースの進ちょく率は27%となっている。