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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/01/21

【茨城】水戸市が3カ年実施計画で普通建設事業費1086億円/市民会館など推進


 水戸市は2019年度から21年度までの実施計画をまとめた。施設整備計画費である普通建設事業費には3カ年合計で1086億7950万円を計上。新市民会館建設、第三最終処分場の整備など大型プロジェクトを継続するとともに、小中学校校舎の長寿命化大規模改造、都市下水路、南消防署の移転、偕楽園・千波湖周辺の整備など、未来への投資、健康、災害に強いまちづくり、魅力・活力向上に重点的に取り組む。

 財政計画では子育て支援・教育、健康づくり、災害対策、地域経済の活性化へ重点的に予算を配分。普通建設事業費は19年度373億5080万円、20年度356億3670万円、21年度356億9200万円の合計1086億7950万円を計上した。
 計上した主な事業費は、大型プロジェクトでは新市民会館の整備に191億4300万円。泉町1丁目北地区(約1・4ha)に再開発事業で整備する。施行者は泉町1丁目北地区市街地再開発組合。現在は伊藤豊雄建築設計事務所・横須賀満夫建築設計事務所共同企業体による実施設計などが進んでいる。実施計画では、19年度はサイン計画策定などに3500万円、20年度は施設整備に91億5400万円、21年度は施設整備に99億5400万円。泉町1丁目北地区市街地再開発事業では建設工事等に3カ年合計で49億2600万円を計上した。
 新ごみ処理施設整備では、下入野町地内の約56haに、ごみ焼却施設(330t/日)とリサイクルセンター(55t/日)からなる新清掃工場と第三最終処分場を建設している。新清掃工場は日立造船グループが整備。19年度に竣工させる。
 第三最終処分場は、埋立施設の建設工事(S造一部RC造、地下1階地上1階建て、建築面積1万2626・37u、延床面積1万3200・23uなど)に18年度に熊谷・常総・藤和・雲井・ユタカJVの施工で着工。20年度まで継続で整備を行う。実施計画では19年度と20年度の建設工事費として40億6100万円を計上した。
 敷地周辺には温浴施設などを備える健康増進等施設も整備する計画で、18年度は且O上建築事務所(水戸市)が実施設計を行っている。実施計画では建設工事費などを計上した。
 そのほかの事業では、学校施設整備で見川小学校校舎の改築工事に19年度5億5100万円。20年度12億8700万円。小中学校の長寿命化型大規模改造には吉田小や上大野小などに3カ年合計で33億2000万円。トイレ洋式化なども推進する。
 高齢者支援では(仮)西部老人福祉センターの整備で測量、設計、整備に3カ年で2億8700万円。南消防署の移転改築では用地取得や設計、造成工事などに3カ年で2億1900万円。
 治水・雨水対策では都市下水路・排水路整備に3カ年で33億500万円。水道管の整備・更新には3カ年で84億2200万円。
 公共下水道(汚水)は3カ年で56億3600万円。幹線管渠や枝線の整備、市浄化センター設備改築、桜川第1ポンプ場設備改築などを推進する。
 内原駅南口周辺地区の整備(橋上駅舎、自由通路、駅南口広場など)では19年度に工事に着手する。3カ年で34億2200万円を計上した。
 20年度の中核市以降へ向けた取り組みでは、保健所の建設工事(建築工事は昭和・鈴木良・田村JV)を継続するともに、19年度に市動物愛護センターの建設工事を行う。