大型多機能複合施設″を構想高層ホテルや商業施設などを一体化 三菱重工業樺キ崎造船所幸町工場の跡地活用策に関して、潟Wャパネットホールディングス(田旭人代表取締役社長、本社・佐世保市)は、サッカー専用スタジアム建設計画で、周辺に整備するホテルやマンション、商業施設などを「大型多機能複合施設」として一体化させる構想を示した。
これらの施設が計画されている三菱重工幸町工場跡地は約6・8f。2万3000人が収容できる規模のサッカー専用スタジアムが核。同社は当初、34階建てのタワーマンション(300戸)や36階建て高層ホテル(300室)、商業施設、オフィスなどを別々の建物として建設する計画だったが、施設を一体化させることとした。
また、本計画の名称が『長崎スタジアムシティプロジェクト』に決まったことも明らかになった。同社によると、浦上川に停泊するクルーズ船をコンセプトとしてデザイン。今後は、スタジアムを間近に感じられる空間となるよう計画を進めていく方針だ。
建物の階数や施設内の配置など具体的な部分に関しては、同社が今後検討。現時点で総工費500億円超になるものと見られている。訪れた人が一日過ごせるようなワクワクする施設を導入。長崎県の新しいランドマークになることを目指す方針だ。このほか、長崎スタジアムシティから稲佐山まで、直通のロープウェイの延伸ができないか、これまでに同社が長崎市に提案。現在両者で協議を行っているという。
開発コンサルティングはJLLおよびJLLモールマネジメント鰍ェ務め、スタジアム設計は樺|中工務店が担うこととなる。三菱側が今後、既存の建物を解体し撤去し土壌汚染対策を実施。以後21年4月に土地を引き渡し、その後、事業主である潟Wャパネットホールディングスが建築工事に着手。23年の完成を目標としている。