石井隆一富山県知事は21日、19年度当初予算の知事査定をスタートさせた。初日は、生活環境文化部を皮切りに、ヒアリングが始まった。
石井知事は開始に先立ち、共同インタビューに応じ、人材の確保・育成に重点を置く考えを示した上で、「国の社会資本整備や少子化対策を受け、行政改革を進めながら積極的な予算を目指す」と語った。予算規模は18年度当初並みか一定程度増となる見通し。
新幹線の開業効果を持続させ、地方創生戦略を積極的に生かし、「さらに富山県の新しい未来を切り開いていく」と強調。「本格的な人口減少社会に入り、多くの分野で人手不足感が高まっている。大都市圏から意欲ある若い人材を獲得する」と人材の確保・育成を予算の柱に挙げた。
新幹線敦賀延伸に向け、「観光、産業の魅力を高めて、関西圏からも来てもらえるようアピールしていく」とし、立山黒部の世界ブランド化、ものづくり産業の振興、中山間地域対策に意欲を見せた。子育て支援では、「安心して生み育てる環境を整え、希望出生率の達成へ施策の充実を図る」と述べた。
予算案は2月中旬にまとめ、下旬開会の県議会2月定例会に提出する。