高知県幡多土木事務所は、国道441号西土佐道路の口屋内バイパス整備に関連し、2019年度は旧西土佐村側の西土佐中半でトンネル明かり部の工事を継続して発注する他、旧中村市側の明かり部工事にも本格的に着手する見通し。
明かり部の延長は、西土佐側が約300b、中村側が約680b。西土佐側の明かり部では山留工事を継続して発注し、中村側では山切りと路側工事を発注する見通し。また中半地区での残土処理場整備も引き続き進める。
バイパスの全体計画は四万十市久保川から西土佐中半までの延長3・26`、規格は第3種第3級。このうち大部分を占めるトンネルの延長は1830bを想定。幅員は9・75b、施工方法はNATM工法、施工ヤード計画は1方向1カ所としている。トンネルの詳細設計と弾性波探査はウエスコ高知事務所(高知市)が担当。
口屋内バイパスを含む西土佐道路は四万十市岩間から上久保川までの延長約6`。四万十川などの地域観光資源を活用した観光振興や地域の暮らしを支える道路整備として、狭小で離合困難な区間を解消する。このうち口屋内バイパスは全体事業費80億円を見込み、12年度から事業着手している。
口屋内バイパスから江川崎方面に続く区間では、中半バイパスの整備も計画されており、口屋内バイパスの進行状況を見ながら事業化を目指す方針。
提供:建通新聞社