九州地方整備局志布志港湾事務所は、志布志港新若浜地区国際物流ターミナル整備事業で、岸壁(水深14m)を80m延伸する。船舶の大型化や2隻同時着岸を可能とするために計画。第1弾として海上地盤改良工等に向け、3月16日に着工式典を行う。また、背後地のふ頭用地造成は県が担当する。
志布志港には、4航路に週11便(台湾1便、韓国5便、中国2便、国際フィーダー3便)のコンテナ定期航路があり、先着船の岸壁利用時に後着船の沖待ちが発生している。
国際コンテナ取扱量は、2018年に10万TEUを初めて突破し、過去最高の約10万6000TEUとなった。木材については10年以降、全国1位となるなど増加している。
同事業は、1995年に着手し、2009年3月に新若浜地区国際物流ターミナルの供用を開始。現岸壁(280m)は、就航が見込まれる大型コンテナ船が着岸できないために80m延伸(25億円)するほか、背後のふ頭用地造成(3億円)を行うことで、船舶の複数同時着岸等が可能となり、輸送の効率化が期待されている。
事業費ベースの進捗率(18年度末)は約96%(約672億円)。19年度以降の残事業費は、直轄が若浜地区の防波堤(沖)は7億円、岸壁(水深14m)は22億円、県が施行する起債事業のふ頭用地が2億円で計31億円。事業完了は24年度を見込む。
港湾管理者の県では、志布志港新若浜地区港湾関連用地の分譲を再開。分譲面積は道路整備計画を除いた約10.7haで一括購入も可能だが、一部分譲の場合は、6000u以上としている。選考委員会で審査し内定者を決定する。