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福島建設工業新聞社
2019/01/21

【福島】相馬地区6号維持補修で地域維持型JV試行

 東北地方整備局磐城国道事務所は、相馬地区6号維持補修工事の一般競争に、地域維持型建設工事共同企業体の参加を認める。単体企業等との混合入札で試行するもので、いわき・相双地方生活圏内に営業拠点を置く県内企業での構成が条件。インフラ維持管理への適切な対応が課題となる中、直轄維持工事での地域維持型JV活用は県内で例がなく、入札の行方が注目される。
 地域維持型JVは、地域における社会資本の維持管理実施体制を安定的に確保するために、地域事情に精通した建設企業等により結成される共同企業体。国土交通省が、建設業の減少地域で推進する、維持管理を包括的に発注する「地域維持型契約方式」の具体方式の一つとして制度化しており、東北地整管内では青森河川国道事務所などの維持修繕工事で契約実績がある。
 相馬地区6号維持補修工事は、国道6号の南相馬市小高区大字下浦〜新地町大字埒木崎間約47`が対象で、これまで同様に道路巡回、維持・補修、除雪を2カ年分(2019・20年度)一括発注する。17・18年度は世紀東急工業が担当した。
 入札は19・20年度維持修繕工事有資格者が対象。総合評価(施工能力評価T型)。供用中道路の維持工事(区画線、塗装、標識など専門工事除く)と除雪作業(凍結抑制剤散布含む)の施工実績(3年度以降)を求めている。単体と経常JVは県内に営業拠点所在が条件。
 地域維持型JV(2〜5者)は全構成員がいわき・相馬・南相馬市か相馬・双葉郡に営業拠点のある県内本店企業で、施工実績と技術者要件はいずれか1者が満たせばよい。東北地整の一般土木か維持修繕工事有資格者が専任の主任・監理技術者を配置する場合、その他構成員は技術者の専任配置は不要となる。
 申請期限は24日。地域維持型JVは競争参加資格の認定を受けて申し込む。2月26日開札。