愛知県農林水産部は、新光堂川用水地区(一宮市、稲沢市)の水質保全対策事業について、事業評価監視委員会から事業着手の了承を得た。46億7000万円を投入し、用水路の老朽化対策を行う。2020年度の着工を目指し、19年度は調査・設計を進める。
新光堂川用水地区は、一宮市の南部と稲沢市の北部に位置し、稲作を中村とした営農を展開している。同用水は、1971〜80年度に県営水質障害対策事業により管水路化した。管水路化から40年程度が経過し、老朽化などに伴って漏水などが頻発しており、維持管理に多大な労力を要している。そこで、水質保全対策事業で老朽化対策を実施する。
対策を行う用水路の延長は10`。口径は1350〜600_。整備の内訳は強化プラスチック複合管が6・7`、塩化ビニール管が1・6`、管更生工法が1・7`。
19年度は調査・設計を進め、20年度から用地補償と工事に入る予定だ。工期は20〜30年度の11カ年を見込んでいる。
総事業費は46億7000万円を想定している。内訳は工事費が39億1000万円、用地補償費が9000万円、設計委託費などその他の費用が6億7000万円。
提供:建通新聞社