高知県水産振興部の2019年度予算見積額は、一般会計で対前年度比21・2%の51億3759万円。うち公共事業には同比48・6%増の29億0254万円、豪雨災害対策関連には同比16・6%増の10億0925万円を要望している。
主な公共事業の予算見積額は次の通り(カッコ内は対前年度比)。
▽広域水産物供給基盤整備事業費13億7025万円(10億5950万円増)−田ノ浦漁港で製氷・貯氷施設整備。佐賀漁港で産地市場の拠点化に対応した流通拠点漁港の機能強化促進。安芸漁港で就労環境改善と漁港利用者の安全性向上のための漁港機能増進。室戸岬漁港、清水漁港、沖の島漁港で南海トラフ地震対策として岸壁の耐震強化や防波堤の粘り強い構造化などを進める
▽地域水産物供給基盤整備事業費2億6009万円(9534万円減)−野根漁港で生産拠点漁港の機能強化。傍士、羽根、住吉、吉川、春野、池ノ浦、入野、中ノ浜、一切の各市町村管理漁港での施設機能強化と長寿命化対策
▽水産基盤ストックマネジメント事業費2億4174万円(8121万円減)−椎名、三津、行当、赤岡、宇佐、浦分、佐賀、田野浦、清水、窪津、下川口、柏島、田ノ浦、沖の島の各県管理漁港での施設機能強化と長寿命化対策
▽漁港漁場機能高度化事業費9309万円(3891万円減)−波根地区で既存ストックを有効活用した就労環境改善や安全性向上に向けた整備
▽漁業集落環境整備事業費1億1860万円(8460万円増)−宇佐(2)地区と田野浦地区で漁村の生活環境改善と地域主導で進める地域避難計画と連携した津波避難施設の整備。加領郷、池ノ浦、中ノ島、柏島地区で漁業集落排水施設の機能保全と長寿命化対策
▽広域漁場整備事業費6億8251万円(4103万円減)−浮魚礁(土佐黒潮牧場)の更新時期を迎える室戸岬沖16号、中芸沖17号の再設置と甲浦沖19号、窪川沖20号、大月沖21号の概略設計
▽漁港高度利用促進対策事業費1億2825万円(6090万円増)−安芸、宇佐、伊尾木の各漁港で漁港機能向上のため省力化、軽力化に資する施設整備を促進
提供:建通新聞社