名古屋市環境局は愛岐処分場の浸出水処理施設の改築で、2019年度は新施設整備地北西側に配置する車庫倉庫用地の造成工と建築工を発注する計画だ。敷地造成工は第1四半期にも発注し、造成工が完了する秋以降に建築工に着手する工程を見込む。19年度当初予算案(財政局案)には工事費など1億3900万円を計上する考え。
水処理施設本体工を20年度に発注するのに際し、本体施設予定地内にある既存の車庫倉庫機能を確保する。規模は鉄骨造平屋約400平方b(危険物倉庫を含む)。トラックは散水車など5台を配置する。造成工の面積は約500平方b。現状は山林で、樹木を伐採して切土主体の造成を行う。残土は場内で再利用する考え。
水処理施設本体の規模は、鉄筋コンクリート構造で面積は1800平方b程度。1日最大処理能力は1600d。生物処理設備は沈砂池、原水槽、硝化槽、脱窒槽、再ばっ気槽で構成し、メンテナンス性を考慮して2系統を整備する。物理化学処理設備は、凝集反応槽、凝集沈殿槽、中和槽、活性炭処理水槽・滅菌放流槽を設ける。汚泥処理設備は、汚泥濃縮槽、汚泥貯留槽。水処理施設本体に隣接する機械・操作棟は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ約500平方b。監視制御室の他、高圧受変電設備室、非常用発電設備室、汚泥処理設備室(汚泥脱水機、脱水ケーキホッパ)を配置する。実施設計は、中日本建設コンサルタント(名古屋市中区)が20年3月20日までにまとめる。
施設本体築造工事は、倉庫車庫予定地以外の敷地造成工を含めて20〜22年度に進める計画。
管理事務所は、施設本体工着手時までに仮設管理事務所を配置して建て替える。管理事務所の設計を委託する時期は今後検討する考え。既設の管理事務所は、鉄骨造平屋400平方b程度。仮設管理事務所の仕様もこれから詰める。同処分場で従事する職員数は24人。
所在地は岐阜県多治見市諏訪町川西75。
同処分場は、管理型処分場で敷地面積109f、埋め立て面積25f。
提供:建通新聞社