文部科学省は、2019年度国立大学法人等施設整備実施計画協議予定事業を明らかにした。鹿児島大学の桜ケ丘キャンパスで行われている医学部・歯学部付属病院再整備は、外来診療棟・病棟(A棟)の新築に向けた実施設計を行い発注準備を進めるほか、建設予定地にある医科病棟等の取り壊し(解体)を継続する。
再整備は、中央診療棟や救急集中治療棟、C棟、B棟がこれまでに完成。既存医科病棟を取り壊した跡地にA棟およびアメニティー棟(食堂・売店等)を建設。その後、既存医科診療棟・管理棟等を取り壊す。
既存建物等解体は、設計をコンストラクションインベストメントマネージャーズ(大阪市)、施工は佐藤工業で進めている。対象は、医科病棟(渡り廊下等含む)のSRC造9階建3万1535uほか、ライナックはRC造平屋建て278u。工期は11月29日まで。
跡地に建設する外来診療棟・病棟(A棟)の基本設計は教育施設研究所・テクノ工営JVが担当。履行期限は4月15日まで。19年度に実施設計を行い、建物は20年4月から24年1月の工期で進める予定。建物規模はSRC造地上8階地下1階建2万8280uで、120床を見込む。
また、桜ケ丘キャンパスでは、基幹・環境整備(給排水設備更新外)、ライフライン再生(給排水設備)。郡元キャンパスは、総合教育棟改修やライフライン再生(給排水設備外)を予定。
このほか、鹿屋体育大学では基幹・環境整備(屋外体育施設)とライフライン再生(電気設備)、鹿児島工業高等専門学校は図書館と寄宿舎の改修とライフライン再生(給排水設備)を計画している。