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建通新聞社(岡山)
2019/01/16

【岡山】岡山市 新庁舎敷地選定進む 

 岡山市は、建設から約50年が経過し、老朽化が進む市役所本庁舎の建て替えについて、現在、新庁舎敷地の選定を進めており、2月開催予定の市役所本庁舎整備検討会(座長:上田恭嗣ノートルダム清心女子大学教授)にできれば敷地案を諮りたい考え。 
 敷地については、現本庁舎敷地、旧貯金事務センター跡地、大供公園+鹿田駐車場の3敷地が候補に挙がっており、必要な敷地面積を割り出し、容積率に関する課題を解決する方向で、敷地のあり方も現本庁舎敷地と大供公園+鹿田駐車場敷地の組み合わせなどさまざまなパターンを検討している。
 検討会などで承認が得られ敷地が決まれば、早期に基本計画策定業務などをプロポーザル方式で公告する予定。今のところ、基本計画(庁舎・周辺施設整備計画、周辺交通影響調査)と官民連携手法の導入可能性調査(事業費軽減検証、余剰床〈余剰地〉活用方法、民間施設を併用した場合の削減率の算出など)を一括で委託するのか、分離して委託するのかは未定。2019年度当初予算に本庁舎等整備基本計画策定事業費2700万円を要求している。
 新庁舎の規模は、分庁舎機能も全て集約するために延べ床面積は5万8500平方b、概算工事費は約243億円を想定。市民窓口機能は集約して低層階に配置し、ワンストップサービス化や周辺立地機能と連携した一体的な整備により、大供周辺にふさわしい魅力あるまちづくりの拠点形成を図る。新庁舎の構造形式は今後の検討の中で、建設費用、工期、維持管理コストを総合的に加味して免震構造などの形式から決定する。事業手法として民間事業者の資金や建設・運営ノウハウを活用するPPP手法の導入可能性を検討する。
 現庁舎の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上9階建て延べ2万7595平方b。現市役所の敷地面積は約1万0913平方b。仮に新庁舎を大供公園一帯に建設した場合、跡地利用が注目されるが、大供公園の代替地などの機能移転を含め、今後検討していくことになる。なお、分庁舎は売却する見込みだが、売却方法などは現在のところ未定。
本庁舎整備等基本構想策定業務は三菱UFJリサーチ&コンサルティング(大阪市北区)で進めている。

「提供:建通新聞社」