大阪市は、天王寺動物園のペンギン・アシカ舎整備事業で、基本・実施設計業務などの標準プロポーザルを実施。委託先に大建設計(大阪市西区)を選んだ。同事業では実施設計と工事を一括で行うデザインビルド(DB)方式による整備を予定していたが、分離して発注することにした。工事の発注時期は2020年度ごろになる見込みだ。
ペンギン・アシカ舎は、動物が自然に近い環境で暮らす様子を再現する生態的展示を行う予定。整備面積は約3500平方b。今回委託する業務では、基本・実施設計の他、数量積算・工事監理も行う。当初予定していたDB方式による整備計画では21年度の完成予定としていたが、1年ほど遅れる見通しとなった。整備場所は大阪市天王寺区茶臼山1ノ108。
市は16年度、天王寺動物園の施設整備計画などを盛り込んだ「天王寺動物園101計画」を策定。事業実施期間を17〜36年度の約20年間とし、ローテーション方式で4期に分けて施設整備を進める。
このうち、第1期(17〜21年度)は、ペンギン・アシカ舎を含む海洋動物ゾーン、ふれあい・家畜ゾーン、アフリカの森ゾーンの他、てんしばゲートひろば(動物学習施設・スーベニアショップ)、新世界ゲートひろば(レストラン・カフェ)の整備を進める。
市は天王寺動物園の運営について、21年度をめどに地方独立行政法人化することを検討しているが、独法化後も同計画の扱いは変わらないとしている。
提供:建通新聞社