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建通新聞社四国
2019/01/15

【愛媛】愛媛県内の私立学校の耐震化率85・1%

 愛媛県内の私立学校施設の耐震化率は85・1%。文部科学省が2018年4月1日現在で実施した私立学校施設の耐震改修状況調査。耐震化率は前年度調査より2・2ポイント上昇したものの、全国平均の90・3%を5・2ポイント下回り、全国37位となっている。
 調査は私立の幼稚園、認定こども園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校で、2階建て以上または延べ床面積200平方b以上の校舎(園舎)、屋内運動場、寄宿舎を対象に実施。
 県内の私立の幼・小・中・高・中等・特別支援学校の全棟数は248棟。うち1982年以降に建築された棟が153棟。81年以前の建築棟が95棟あり、うち耐震診断の実施済み棟が82棟で耐震診断実施率は86・3%。診断の結果、耐震性があるとされた棟は58棟あり、82年以降建築の153棟と合わせた耐震性のある建物棟は211棟で、耐震化率は85・1%となっている。
 残り37棟の耐震化対策が求められる。37棟のうち14棟が耐震改修などを予定、1棟が取り壊し予定、22棟が未定となっている。
 施設別では、幼稚園・認定こども園が全棟数132棟。うち81年以前の建築棟が41棟あり、うち耐震診断の実施済み棟が28棟で耐震診断実施率は68・3%。診断の結果、耐震性があるとされた棟は25棟あり、82年以降建築の91棟と合わせた耐震性のある建物棟は116棟で、耐震化率は87・9%となっている。全国順位は31位。耐震化対策が求められるのは16棟。うち5棟が耐震改修などを予定、1棟が取り壊し予定、10棟が未定となっている。5棟の耐震化予定時期は19年度に3棟、20年度に1棟、21年度以降に1棟が計画されている。
 幼稚園などを除く他施設の全棟数116棟。うち81年以前の建築棟が54棟あり、うち耐震診断の実施済み棟が54棟で耐震診断実施率は100%。診断の結果、耐震性があるとされた棟は33棟あり、82年以降建築の62棟と合わせた耐震性のある建物棟は95棟で、耐震化率は81・9%となっている。全国順位は40位。耐震化対策が求められるのは21棟。うち9棟が耐震改修などを予定、12棟が未定となっている。9棟の耐震化予定時期は18年度に3棟、19年度に1棟、20年度に5棟が計画されている。

提供:建通新聞社