長浜市は、保健・福祉関連施設の地域総合センターと位置づける「木之本文化センター」について、施設の老朽化等により近隣の木之本教育集会所の機能を、センターへと集約するための改修整備を計画している。
市では、昨年度に伊藤建築設計事務所(長浜市)に委託して設計業務を完了しており、改修工事の実施に向けて国や県への補助申請等の準備作業を進めていく。補助採択等の諸手続き得て改修工事は、今のところ21年度以降となる見通し。
木之本文化センター(木之本町田部542)は、基本的人権尊重の精神にのっとり地域社会の福祉および教育文化の向上を図るための隣保館として設置。昭和54年に建築されたRC造2階建、延591・1平方b規模の本館と、平成17年に建てられたS造平屋建、142・28平方b規模の増築棟から成る。
一方、木之本教育集会所(木之本町田部446)も、同和対策の教育施設として昭和51年から52年度にかけて、RC造2階建、延360平方b規模の事務・教室棟と、S造2階建、延326・86平方b規模のアリーナ棟(別棟)を建築。
いずれの施設も特別措置法のもと、同和対策事業として設置された経緯があるが、特別措置法が失効した後は、地域の集会所や催事施設等として利用。
集落の中心に位置する点や建築年度が新しい点、施設内に利用が多い無料の入浴施設がある点などから、木之本教育集会所の機能を、木之本文化センターに移転集約することで、地元との調整が進められてきた。
改修計画によると、木之本文化センターを対象に、機能移転に伴う間仕切り(間取り)の改修をはじめ、築後40年近くが経過して老朽化した壁や天井・床等の改修工事を実施。なお、昨年度に改修設計とともに行った耐震調査(耐震診断)では、耐震補強の必要は無いと判断されたため、耐震補強を除く改修工事を予定。
また、木之本教育集会所については、木之本文化センターへの機能移転後に解体・撤去して更地とする計画(跡地利用は未定)。
提供:滋賀産業新聞