三豊市は、永康病院の建て替えに向け、建設用地に関する検討作業の成果などを今後、市議会に報告する考え。
さらに、2019年度以降の予算案に基本計画・基本設計の委託料を要求する計画でおり、予算化できれば建設委員会を立ち上げる見通し。
この基本計画・基本設計の作業の中で、建設工事および完成後の運営などにPFI手法を導入するかどうかを検討する。
市は2018年9月に開いた市立病院建設調査特別委員会において、同病院の建て替えについて「病院施設の存続は必要。躯体の耐震度を踏まえ早急に建て替えが必要」との基本方針を示している。
17年12月の定例議会に報告した基本構想では、現地建て替えの際の既存施設の除却を含めた、新施設建設の手順の他、全面移転する場合の建設地としての市有地活用、または民地を取得、さらに市有地と隣接する民地を併せて建設用地とする四つの整備手法と整備スケジュールなどをまとめている。
当初計画は、新耐震基準を満たしていない本館棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ約5400平方b)と管理棟(同造2階建て約765平方b)の両棟を統合した新施設を建設し、現在の病床数199床を減らす。併せて精神科病棟(同造2245平方b)を改修する―としていた。現施設にはこの他、別館棟(同造2階建て)、リハビリ棟(鉄骨造平屋で延べ8842平方b)がある。
敷地面積は1万3508平方b。現在の病院は完成後約35年が経過し、設備(電気・空調・給排水など)の更新が行われておらず老朽化が進んでいる。
所在地は詫間町詫間1298ノ2。
基本構想は自治体病院共済会(東京都千代田区)が担当。
提供:建通新聞社