大阪府は2019年度、堺泉北港汐見沖地区の国際物流ターミナルや、主要地方道茨木摂津線の佐保橋梁の整備に新規着手する予定だ。いずれも19年度に測量・設計に着手し、20〜21年度の工事着手を目指している。
国際物流ターミナルの整備計画では、新たな岸壁の整備や泊地の浚渫により、大阪湾における中古車輸出拠点港としての物流機能の強化を図る。19年度に測量や設計に着手し、20年度の工事着手、24年度の完成を目指す。全体事業費は20億6000万円を見込んでいる。
新たな岸壁を整備するのは、堺泉北港汐見沖地区の東端部分。整備延長は260bで、水深は11b。環境負荷やコストを縮減する観点から、桟橋形式の岸壁を想定。杭は200本を予定している。また、泊地の水深も11bとし、浚渫量は1万5500立方bを見込む。この他、施工時の自然環境への配慮として、汚濁拡散防止膜や魚巣ブロックの設置を予定している。
全体事業費は20億6000万円を見込む。内訳は、設計費が2000万円、泊地浚渫が4000万円、岸壁が20億円としている。
佐保橋梁は、茨木市の国際文化公園都市・彩都内に整備する計画だ。今後、彩都東部地区ではまちづくりが予定されており、同橋梁は彩都内の東部地区と中部地区を結ぶ主要道路となる。
整備延長は約400b、幅員は約26b。車道は4車線(3・25b×4車線、路肩0・5b×2)で整備。また、幅2・5bの自転車道と幅2・5bの歩道を道路両側に設置する他、幅1bの中央帯を設ける。
19〜20年度に測量・設計、用地買収などを進め、21年度に工事に着手。彩都東部地区のまちづくりの進捗状況によるが、23年度の完成を目指す。
全体事業費は約77億円を見込む。内訳は、調査費が約1億円、用地費が約2億円、工事費が約74億円。工事費の内訳は、仮設工が約5000万円、橋梁下部工が約19億5000万円、橋梁上部工が約54億円となっている。
提供:建通新聞社