国立病院機構久里浜医療センター(横須賀市野比5ノ3ノ1)は、2013・14年度の間、三度にわたって入札が不調となり計画を見直した新病棟の建設工事を今月下旬に公告する。同センター内の一部既存建物を取り壊し、敷地内に新築するもの。解体工事(準備工事)は先行して既に完了した。入札を19年3月上旬に実施。工期約15カ月で、20年6月ごろの完成を予定している。
前回の入札不調後、それまでの計画をいったん白紙に戻し、改めて基本・実施設計を行った。
新計画での規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約6128平方b。この他、作業療法棟(軽量鉄骨造平屋295平方b)、連結渡り廊下(142平方b)を整備する。計画の見直しにより、階数を当初計画の5階から4階に、延べ床面積も7割程度に縮小した。
基本・実施設計、工事監理は、丸川建築設計事務所東京事務所(東京都文京区小石川5ノ13ノ5)が担当。
なお、前回三度目の「国立病院機構久里浜医療センター病棟等建替整備工事(建築)」は14年6月5日に公告(WTО一般競争入札)。技術者や作業員不足などを考慮し、受注者が規定の範囲内で着工日を自由に選択できる方法に変えたが落札には至らなかった。
また、参加資格として、厚生労働省関東甲信越ブロック「建築一式工事」の資格認定者で、客観点数が1050点以上、同種の施工実績などを求めていた。今回、より多くの企業が入札に参加できるよう、客観点数については縛りを緩和する見通しだ。
提供:建通新聞社