茂原市は「(仮称)茂原市民会館建設基本計画案」をまとめ、8日からパブリックコメントを開始した。建設候補地を「現市民会館・中央公民館敷地」とし、建物規模を延べ6300u程度とした。また、概算事業費は約71億円(うち建設費60億円)と算出。整備手法については、市の財政負担を考慮し、従来方式とPFI(BTO)方式の適正が高いとし、財政負担を軽減する方策を検討する。パブリックコメントは来月6日まで実施する。
新市民会館の建設場所については、5か所の候補地を抽出し検討。交通アクセスが良好で、公共公益ゾーンとして市役所など官公庁機能が集積し、人々が集まりやすい「現市民会館・中央公民館敷地」(茂原101)を候補地とした。同敷地面積は1万586u。用途地域は第二種住居地域、準住居地域。
施設は大ホール部門(約2900u)、多目的ホール部門(約300u)、創造支援部門(約500u)、管理運営部門(約100u)、共用部門(約200u)の5部門で構成。ほかに共用部(約1400u)、機械室(約900u)などを加え、建物規模を延べ約6300uと設定した。大ホールの客席は800席程度とし、平土間形式にした場合は1000人程度の収容を可能とする。
建設に係る事業費は概算約71億円と試算し、維持管理費に係る事業費は毎年約1億円を見込んだ。概算事業費(施設整備費)の内訳は▽設計費約3億円▽建設費約60億円▽外構費約2億円▽備品購入費約2億円▽既存建物解体費約4億円。
一方、管理運営面では@貸館事業(施設サービス事業)A参加・創造事業B普及・育成事業C鑑賞事業D交流事業E広報・PR事業――の6つの事業に取り組むこととした。
事業スケジュールについては、PFI(BTO)方式を採用する場合、21〜22年度で事業者を選定し、22〜23年度で基本・実施設計を行い、24年度に着工。24〜25年度の2か年で工事を実施し、26年度早期の開館を目指す。
一方、従来方式の場合は、20年度で設計者を選定し、21〜22年度で基本・実施設計を行い、23年度に着工。23〜24年度の2か年で工事を実施し、25年度内の開館を目指すことになる。
基本計画の策定はシアターワークショップ(東京都渋谷区神宮前6―23―3)、整備手法に関する調査はパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―7)が担当。
同事業は、既存の市民会館・中央公民館の老朽化に伴い、市民会館機能と公民館機能を備えた複合施設を整備するもの。昨年度で基本構想を策定。同構想に基づき、本年度で建設検討委員会やワークショップなどの意見を踏まえ、計画案をまとめた。