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建通新聞社(中部)
2019/01/09

【愛知】県 国道247号碧南拡幅など 着手へ

 愛知県建設部は、国道247号など3件の道路事業について、事業評価監視委員会から事業着手の了承を得た。現道を拡幅する国道247号と県道蒲郡碧南線は2020年度、バイパス(BP)整備を行う主要地方道名古屋津島線は22年度の着工を目指す。
 委員会で事前評価の審議を行ったのは、▽国道247号〈碧南拡幅〉(碧南市明石町〜浜町)▽県道蒲郡碧南線(西尾市江原町〜細池町)▽主要地方道名古屋津島線〈莪原工区〉(津島市莪原町〜百島町)―の3事業。
 国道247号は、名古屋市と豊橋市を結ぶ延長173`の路線。伊勢湾岸自動車道豊田南インターチェンジ(IC)と衣浦港を結ぶ衣浦豊田線の一部を形成する重要な路線で、第1次緊急輸送道路に位置付けられている。今回の区間は、自動車産業を支える工場が多く集積し、慢性的に渋滞している。そこで、現道拡幅整備を行う。
 拡幅整備の延長は2・7`。4車線、幅員18・25bにする。
 19〜20年度で調査・設計を進める。工事には20年度に着手する予定。工期は20〜26年度の7カ年を見込む。用地はすでに確保しているため、用地買収は必要ない。
 総事業費は31億4000万円を想定している。内訳は工事費が29億6000万円、設計委託費などその他の費用が1億8000万円。
 県道蒲郡碧南線は、蒲郡市と碧南市を結ぶ延長29`の路線。名豊道路西尾東ICと衣浦港を結ぶ衣浦岡崎線の一部を形成する重要な路線で、第2次緊急輸送道路に位置付けられている。対象区間の周辺は、自動車産業を支える工場が多く集積し、慢性的に渋滞が発生。そこで、現道の拡幅整備を行う。
 拡幅整備の延長は3・3`。4車線、幅員23bに拡幅する。
 19〜20年度で調査・設計を進める。工事は20年度に着手する予定。工期は20〜26年度の7カ年を見込んでいる。用地はすでに確保しているため、用地買収は必要ない。
 総事業費は27億円を見込む。内訳は工事費が25億1000万円、設計委託費などその他の費用が1億9000万円。
 主要地方道名古屋津島線は、名古屋市と津島市を結ぶ延長19`の路線。名古屋第二環状自動車道や西尾張中央道などと接続する海部地域の東西軸で、第1次緊急輸送道路に位置付けられている。現道は、幅員が7〜11・5bと狭く、右折帯が設けられていないため、朝夕の通勤ラッシュ時を中心に渋滞が発生している。特に下田橋西交差点は地域の主要渋滞箇所に指定されている。そこで、BP整備を行う。
 BP整備の延長は1・26`。4車線、幅員23〜30bの道路を整備する。
 19〜23年度で調査・設計を進める。20年度に用地買収に着手し、着工は22年度の予定。工期は22〜26年度の5カ年を見込む。
 総事業費は24億円を想定している。内訳は工事費が8億5000万円、用地補償費が10億円、設計委託費などその他の費用が5億5000万円。

提供:建通新聞社