東京都建設局は、都立公園施設長寿命化計画の更新に向けて土木施設の調査業務に着手する。日比谷公園のテニスコートや芝公園の野球場など46公園の95施設を対象に健全度を調べて劣化状況を整理し、更新計画案の検討に役立てる。「都立公園土木施設調査検討」として業務を委託するため、希望制指名競争入札手続きを開始した。1月15日まで希望申請を受け付け、1月31日に開札する。
同局では2013年度末に「都立公園施設長寿命化計画」を策定し、健全度調査による判定結果などを基に、緊急度に応じた維持保全・補修などを実施している。計画策定から5年が経過したため、定期点検や安全点検の結果を踏まえつつ、公園施設をレクリエーションの場として、また優れた美しい自然風景地として良好な状態に保全するとともに、利用者が安全に利用し続けられるよう、改めて健全度を調べ長寿命化計画を更新する。
今回委託する業務では、▽日比谷公園のテニスコート▽芝公園の野球場とテニスコート▽上野恩賜公園の野球場と木製デッキ▽東白髭公園の野球場とテニスコート▽猿江恩賜公園の野球場とテニスコート、木製デッキ▽大島小松川公園の野球場とテニスコート、サッカー場▽善福寺公園の競技場と野球場、テニスコート▽城北中央公園の競技場と野球場、テニスコート―など46公園の95施設(競技場9カ所、野球場31カ所、テニスコート24カ所、サッカー場4カ所、木製デッキ27カ所)を対象に現地調査を実施。防食機能の劣化・腐食や亀裂、摩耗、ひび割れ、変形・破損、移動・沈下・傾斜などを確認し、健全度を評価する。
また、同局が別途発注する「都立公園建築施設調査」の結果も踏まえ、予防保全型管理を実施する施設を抽出し、今後実施する対策の検討に反映させる。
提供:建通新聞社