鴨川市建設経済部農林水産課は、先月28日付で「鴨川市総合交流ターミナルを中心とした地域グランドデザイン基本設計業務」の公募型プロポーザルを公告した。今月15日まで参加を受け付ける。鴨川市総合交流ターミナルの機能拡充計画のための整備計画などについて検討を行い、同施設を中心に地域の特性や資源を最大限活用した地域グランドデザインを構築する。委託期間は本年3月29日まで。委託料の上限は1000万円(消費税込み)。
事業者選定のスケジュールは、今月15日まで質問及び参加証明書の提出を受け付け、同18日までに質問に回答。併せて15日から21日の期間で企画提案書の提出を受け付ける。その後、同25日にプレゼンテーション及び審査を行い、委託予定事業者を選定する。
参加資格は▽県または近隣する都県(東京都、茨城県、埼玉県及び神奈川県)に本社、支社、営業所等を有し、同市との打ち合わせに支障がなく、緊密な連絡調整が可能な者▽2013年4月1日から公告日までに同種の業務実績があることなど。
同業務は、同市が地方創生事業として取り組む鴨川市総合交流ターミナルの機能拡充計画の一環として、同施設の地域における価値や可能性を改めて整理。そのうえで、同施設を中心に地域の特性や資源を最大限活用したグランドデザインを構築する。
主な業務内容は▽上位・関連計画の整理▽現況と課題の把握及び整理▽住民等の意向把握▽地域グランドデザインの作成▽総合交流ターミナルの定義、など。
地域グランドデザインの作成では、地域住民等の意識・意向、これまでの検討成果等をもとに、「鴨川市総合交流ターミナルを中心とした地域グランドデザイン」を作成するとともに、周辺エリアのイメージパースを作成する。
地域グランドデザインの作成にあたっては、@拠点施設となる総合交流ターミナルの機能拡充のための整備計画A市立国保病院、市立長狭学園、里山オフィス、地域資源総合管理施設(棚田倶楽部)など周辺公共施設とのつながりB災害時、公共交通、流通、景観保全のほか求められる公的な機能C6次産業化、販路拡大、農泊推進など地域の活性化や産業の振興――について検討する。
総合交流ターミナル「みんなみの里」は、農産物や地場産品の販売をはじめ、鴨川・南房総地域の情報発信など都市と農村の交流拠点として整備。昨年度で改装工事を実施し、機能を拡充。本年度から無印食品が指定管理者となり、4月に新たに「里のMUJI みんなみの里」としてオープンした。