福島建設工業新聞社
2019/01/08
【福島】浪江町/木材生産施設の公募プロポ公告
浪江町は、公設民営方式により設置する木材製品生産拠点施設の建屋建設の整備事業者を選定するため、12月28日付で基本・実施設計、工事監理、施工一括の公募型プロポーザルを再公告した。昨年10月にプロポーザル手続きを開始し、整備事業者を公募したが、参加者がなかったことから、製材および集成材製造に係る機械設備の納入を別途発注、全8棟の建屋のうち今回の公募では対象を5棟とするなど、事業計画、公募内容を見直した。参加表明書提出期限22日、技術提案書提出期間21〜31日。
審査は2段階方式。1次審査の技術提案書等評価で上位3者程度を絞り込み、2月12日行う予定の2次審査(プレゼンテーション、ヒアリング)を経て、同13日に選定事業者を決定する。審査は副町長を委員長に、町職員などで構成する選定委員会が当たる。
町は選定事業者と2月中旬に設計・工事請負仮契約を結び、議会承認後に本契約を締結する。工場の最終引渡しは2020年2月28日を予定。概算事業費(設計費含む)は18億円(消費税込)。
参加形態は単独事業者か、複数の建設業者等で構成する事業者グループ。単独事業者とグループ代表事業者、グループ構成員のうち施工事業者の共通要件は、町工事等請負有資格者名簿(工事)登録で、経審の建築一式工事・総合評定値900点以上。01年11月1日以降に建設費1億円以上の工場の新築か増築工事の元請実績が必要。設計・工事監理事業者は@建築士事務所登録A01年11月1日以降に建設費5000万円以上の工場建屋の設計と工事監理の実績など。単独事業者は、グループ設計事業者の資格要件を満たすことも必要。
技術提案を求める項目は@工場建屋の建設体制A工場建屋の提案B復興への貢献C工場建屋の設計・建設工期D建設費など。
事業者が行う業務内容は@調査A設計・工事監理B施工C建物取引D完成時の提出書類―など。
建設地は棚塩産業団地内の2・3街区約8f。今回公募の対象建屋は@製材棟(SまたはW造平屋1447平方b以上)A集成材棟(S造平屋1万4400平方b以上)B選木機棟(SまたはW造平屋・機械部分一部屋根掛け)C桟積み・桟ばらしライン棟(同平屋400平方b以上)Dボイラー(S造平屋)。
町は18年9月に、施設の管理運営事業者に選定したウッドコアを代表幹事法人とするコンソーシアム(構成員=藤寿産業、朝田木材産業、松岡材木店、トライアンフ)と、管理運営事業に関する協定を締結。管理運営事業者が今後、協定に基づき設計に参画する。
別途発注する機械設備は、今年度内にも指名競争を行って納入者を決定する。残り3棟の建屋整備については、発注方法や時期などを検討していく方針。
窓口は産業振興課産業創出係0240(34)0258、FAX(34)2135。
審査委員会のメンバーは次の通り。
▽委員長=本間茂行(副町長)▽委員=安倍靖(企画財政課長)清水中(産業振興課長)清水佳宗(農林水産課長)三瓶徳久(まちづくり整備課長)近藤仁志(県林業振興課長)