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北陸工業新聞社
2019/01/08

【石川】来春に前倒し供用へ/のと里山海道4車線化最長のゆずりレーン/県土木部/年度末進捗率は約15% 

 石川県土木部道路建設課は、のと里山海道柳田〜上棚矢駄IC間の4車線化整備で、現在進めている既設の上棚ゆずりレーンを南側に延伸し、同路線中では最長となるゆずりレーン(延長3・4キロ)の供用時期を来春に前倒しするとともに、柳田IC以北の急勾配区間2キロにおける4車線化工事も新年度から加速させる方針だ。谷本正憲知事が4日に開いた年頭会見で明かした。
 整備計画によると、4車線化の起点・終点は羽咋市柳田町地内(柳田IC)〜志賀町上棚地内(上棚矢駄IC)で、事業延長9・6キロ(上棚ゆずりレーン〈4車線化済み〉を含む)。現道海側で拡幅し、幅員は10・5メートル(標準部)から4車線化後は20・5メートルとなる。
 県では、早期に4車線化の事業効果を発現するため、上棚ゆずりレーン(延長1・5キロ)を南側に1・9キロ延伸する区間で各種工事を優先的に進めている。当初、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催前までの供用開始を目指していた。
 一方、柳田IC以北については、完成までに時間を要す「寺家高架橋」(橋長279メートル)の整備に着工済みで、全10基の下部工のうち、これまでに4基が完成し、2基が施工中。新年度から寺家高架橋に加え、各種工事も推し進めていく。
 なお、19年度国家予算編成にかかる県重点要望事業の中に、金沢能登連絡道路「のと里山海道(主要地方道金沢田鶴浜線)柳田IC以北」の4車線化に伴う整備促進を盛り込み、必要な社会資本整備予算の確保を求めている。
 総事業費は概算で150億円。今年度末時点における事業費ベースでの進捗率は約15%を見込む。

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