名古屋市教育委員会は、2023年度までを計画期間とする第3期教育振興基本計画案をまとめた。守山養護学校と天白養護学校の増築に着手する他、教育施設のブロック塀改修の完了、学校トイレの洋式化完了などを目標に設定した。
特別支援学校の教室不足解消に向けた増築では、守山養護学校と天白養護学校の対策を行う。
守山養護学校は、18年度に増築工を発注する予定だったが、国庫補助の採択時期が変更となり、発注を19年度とする方針。規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ約3200平方bで、普通教室9教室の他、管理諸室、企業などの一般就労に必要な学習を行う実習室を整備する。
天白養護学校は、現在は仮設校舎リースで普通教室不足対策を実施中。増築に向けた検討は、必要教室数や機能を把握する構想段階にある。19年度以降に基本設計に着手する計画。計画期間内の整備工事着手を目標とする。
肢体不自由学級設置校へのエレベーター整備は中学校2校で本年度に実施設計を進めており、19年度にも整備を行う。
学校施設のブロック塀改修は、本年度時点で工事完了が延長163b、設計中が延長2900b。23年度までに学校施設で累計1万1800bの対策を完了させる他、図書館、女性会館、生涯学習センター、博物館も全て改修を終える。
学校の避難所機能強化策として、体育館周りと屋外のトイレを洋式化改修する。体育館周りのトイレは94校、屋外トイレの30校は洋式化改修をこれまでに完了させており、23年度までに全372校で対策を進め、洋式化率100%とする方針だ。
開館から41年が経過した博物館は、新しい博物館の在り方を検討した上で、施設整備に着手する。これまでに庁内検討を3回実施しており、23年度までに将来構想を定める考え。
提供:建通新聞社