建設地の選定を進める高山市の新火葬場建設検討委員会(片山幸士委員長)は、選考対象となる候補地を新宮町など五カ所に絞り込んだ。2019年1月にこの候補地を調査した上で最終候補地を決める。
委員らは10月に、それまで公募地や市有地などから絞り込んだ19件の候補地を視察した。それぞれの候補地で、景観や地形、価格、アクセスなど15項目をチェックし、優、良、可、不可の4段階で判定した結果、優と判定された数の多かった@新宮町3888ノ1A丹生川町大萱129ノ1B江名子町1679ノ2C清見町牧ケ洞4418ノD西洞町131―の5カ所を選んだ。
中でも、優の数が一番多かったのが高山市が企業誘致候補地として整備したCの清見造成地で、造成費用やアクセスなど各項目で、優または良の判定が他を上回って1位だった。
委員会では、この5用地をさらに検証し絞り込むとしているが、Cの候補地について市は、「そもそも企業立地のための造成地で、火葬場を想定していないため、使用目的の変更が必要となる」とし、「早急な絞り込みは待ってほしい」との考えを示した。
こうしたことを踏まえ、次回の委員会で最終候補地を決めたい考え。順調に進めば初年度に環境影響評価や測量などの調査を行い、2年目に基本・詳細設計、3年目から造成や本体工事に着手する流れとなる。
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建通新聞社