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建通新聞社(中部)
2018/12/27

【愛知】岡崎市民病院 結核・感染症病床整備へ基本計画

 岡崎市は、愛知県がんセンター愛知病院の経営移管に伴い、市民病院に結核・感染症病床を整備するため基本計画を策定する。石本建築事務所名古屋オフィス(名古屋市中区)に業務を委託、2019年3月22日を履行期限に新設や既設改修などについて概略をまとめる。
 計画では、19年度からの「岡崎市病院事業将来ビジョン」の一環として、現在の愛知病院にある結核患者と感染症患者用の各病床を市民病院に機能移転する。既設改修の有無や新設などとともに移転先を検討、概略をまとめる考え。
 愛知病院は19年4月1日、県から市に経営移管して「岡崎市立愛知病院」(仮称)として再スタートする。市ではこれに伴い、改修計画とともに機能再編に向け、中長期的な方向性などを示す「岡崎市病院事業将来ビジョン」を策定した。同ビジョンによると、対象期間は19〜23年度の5年間。診療機能の移行は、経営移管に伴う市民病院の改修計画に合わせて順次進めていき、移管から5年後をめどに完了を目指す。
 市民病院の今後の施設改修計画では、19年度にPET―CT設置改修と外来診察室拡張に着手、20年度から2カ年で結核・感染症病床の改修を進める。21年度からの緩和ケア病棟改修を経て供用開始を目指す。各改修に合わせて、各診療科目も移す計画だ。
 移管後の市民病院は、がん医療・高度急性期医療の中心医療機関として、高度急性期〜急性期病棟705床、緩和ケア病棟30床の入院機能を備える。一方、愛知病院は亜急性期医療機関として、亜急性期病棟100床を見込み、2病院の機能や役割を分担する。市では、20年4月開院予定の藤田保健衛生大学岡崎医療センターとともに圏域全体の医療の質・量の向上を図る方針だ。

提供:建通新聞社