横須賀市の上地克明市長は12月21日に記者会見し、老朽化が進んでいる「うわまち病院」の移転先を神明公園(神明町1ノ8)に決定したと発表した。移転建て替え後の病床数は、現在の417床から33床増やして450床とし、2025年夏の開院を目指す方針。順調に進めば、「横須賀市立病院将来構想」を18年度中に策定し、19年度以降は基本計画、基本設計、実施設計、工事着手と進めていくことになる。
新病院の病床機能ごとの病床数は、高度急性期が142床、急性期199床、回復期109床の合計450床。病床機能ごとの病床数は今後、三浦半島地域保健医療福祉推進会議に報告し、合意を得ることが必要になる。
うわまち病院(上町2ノ36)は旧国立横須賀病院を国から移譲されたもので、指定管理制度により運営している。現在、許可病床数417床(稼働病床数387床)、診療科28科を有し、地域医療支援病院、救命救急センター、地域周産期母子医療センターの指定を受けている。敷地面積は約4万平方b(斜面地などを含む)。建物は病棟の他、宿舎なども含めて延べ床面積は約2万2000平方b。だが、国立病院時代の中央病棟、外来棟は昭和40年代初めに建設されたもので、施設・設備の老朽化や狭隘(きょうあい)化が大きな課題となっている。
提供:建通新聞社