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建通新聞社(中部)
2018/12/26

【愛知】名市 新交通システムSRT構想案まとめる

 名古屋市住宅都市局は、新路面公共交通システムの実現を目指して、SRT(Smart Roadway Transit)構想案をまとめた。歩道のにぎわいづくりとSRT整備を一体的に進めることで、これまでのまちづくり単独や交通事業単独では得られない相乗効果を生み、回遊性向上やにぎわい創出を図る事業の枠組みを構築するとしている。施設整備・維持管理には民間活力を導入する方針だ。
 新交通システムの狙いは、名古屋駅周辺に人が集中している中で「まちをめぐる」ための新たな仕掛けをつくることにある。快適な乗り心地やスムーズな乗降、洗練されたデザインなどを備える、タイヤベースのシステム。具体的には、停留施設と隙間なく停車できる正着制御や社内のゆれを軽減する加減速制御、移動しやすいフラットな社内、走行時にCO2を排出しない環境技術を盛り込んだ連接車両をイメージする。また、自動運転技術による隊列走行も視野に入れる。
 乗降・待合空間は歩道との一体性を高めるバリアフリーの乗降環境とし、まちの情報案内機能を備えることで回遊性やにぎわいを創出する空間にする。
 路線は、名古屋駅と栄を結ぶ東西ルートと、名古屋駅〜名城〜栄〜大須をループする周回ルートを設定。ルート具体化には、幅員20b以上の双方向道路を基本として検討を進める方針だ。
 2027年のリニア中央新幹線の開業までに全線整備を目指し、事業計画の策定を進める考え。

提供:建通新聞社