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北陸工業新聞社
2018/12/26

【石川】東レエンジで来春着工へ/ワイエムシィが小松事業所増設/知事に表明/新たな土地取得も 

 液体クロマトグラフィー用充填剤及び充填カラムの製造などを手掛けるワイエムシィ(本社/京都市下京区五条通烏丸西入醍醐町284・YMC烏丸五条ビル)の山村隆治代表取締役社長らは25日、石川県庁に谷本正憲知事を訪ね、同社小松事業所の増設計画を正式表明した。
 計画によると、小松事業所(小松市国府台5丁目28)の敷地内で、バイオ医薬品の精製工程で用いる分離剤の製造工場を増設する。同社は昨年、世界的なバイオ医薬品市場の需要拡大に伴い、同事業所内に液体クロマトグラフィー精製用の分離剤の基材ポリマー生産工場を稼働させたが、今回の新設工場S造3階建て延べ1400平方メートルについては、既存工場の最大4倍の生産能力を有し、安価で性能に優れた基材をタイムリーに、かつ大量供給が可能となる。投資額は20億円。
 設計・施工は東レエンジニアリングが担当。19年3月に着工し、20年3月の完成を目指す。
 山村社長は増設計画の概要などを報告し、谷本知事は「我々も地元として最善の協力をしたい」と述べた。増設表明には栗山尚浩取締役副社長兼小松工場長、和田愼司小松市長らも同席。
 山村社長は記者団に、小松事業所が手狭となったため、「小松市に(新たな)製造・研究拠点を整備するための土地を取得し、再来年には建設に着手したい」との意向も示した。

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