県土木部は、優良工事と優秀技術者、優良業務の表彰基準となる成績評定点を現行の80点以上から「82点以上」に引き上げた。併せて、若手有望技術者の表彰基準も現行の75点以上から「77点以上」に見直し、2019年度の表彰分から適用される見通しだ。25日、表彰に関する推薦基準を初公表し、明らかになった。
現行の表彰は、優良工事、優秀技術者のほか、若手有望技術者、優良業務で実施。候補者は、原則として評定点の高いものから推薦するが、「工事・業務の内容やその規模等を勘案する場合はこの限りでない」と、ただし書きで明記している。
今回見直した基準は、優良工事・優秀技術者表彰、優良業務表彰の成績評定点を「原則82点以上」(従来は原則80点以上)としたほか、若手有望技術者表彰の工事成績評定点は「原則77点以上」(従来は原則75点以上)とした。
優良工事表彰の対象として除外されるのは、@過去1年以内に他の工事(土木部建設工事)で65点未満の評定点を受けた者A過去3年以内に建設業法等の違反による行政処分、または要綱に基づく指名停止を受けた者B県外に本店を有する者(JVは除く)−となる。
優良業務表彰で除外されるのは、過去1年以内に他の業務(土木部建設工事にかかる業務)で60点未満の評定点を受けた者A過去3年以内に建設業法等の違反による行政処分、または要綱に基づく指名停止を受けた者B県外に本店を有する者−となっている。なお、九州で優良業務表彰を行っているのは、鹿児島と熊本の2県のみ。
表彰の推薦基準はこれまで内部資料として公開していなかったが、今回初めて公表。評定点の基準を引き上げた理由については、「平均点が全体的にアップし、その水準が高まっていることが背景にある」(土木部工事監査)としている。