松野町は、本庁舎の建て替えに関する基本計画案をまとめ、パブリックコメントを2019年1月10日まで募集している。
12月議会で計画案の承認を受け、パブリックコメントを経て1月中旬には、基本設計・実施設計をプロポーザル方式で選定するため公告する。18年度当初予算に基本設計委託費を計上しているため、3月までには契約を行う意向。19年度に基本・実施設計を行い、20年度から建て替えを開始し、22年度の供用を目指す。
新庁舎は既存庁舎敷地内で建て替えを行う。隣接する山村開発町民センターを解体した跡地に新築し、既存庁舎は新庁舎完成後に解体し駐車場・防災広場などとして利用する。また、新庁舎には、防災拠点施設(防災棟)も併設する。町民センターは、19年度中に解体設計を委託し、20年度早々に解体を行う見通し。規模は、新庁舎は延べ床面積3000平方b程度、防災拠点施設は2階建て延べ床面積500平方b程度が想定されている。概算事業費は11億4600万円。内訳は新庁舎本体工事に8億円、防災拠点施設工事に2億円、解体に4900万円、外構工事に4500万円、基本・実施設計に3900万円、監理委託に1300万円。
本庁舎は耐用年数50年を経過し老朽化が進み、耐震基準を満たしていない。また、庁舎の狭隘(きょうあい)化やスペース不足ための町民サービスの低下、バリアフリーや情報ネットワークへの対応不足などが問題となっている。新庁舎では、環境配慮型官庁施設(グリーン庁舎)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の実現を目指す。ユニバーサルデザインを取り入れ、交流スペースや公衆無線LANを設置。地元木材の積極的な活用を行う計画。
既存庁舎の概要は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ1059平方b、市民センターは同造2階建て延べ1285平方b。場所は松丸343他。
提供:建通新聞社