山形屋前とタカプラ前の電車通り上部の2カ所でアーケード設置計画を進めている天文館商店街振興組合連合会(有馬勝正理事長)は、鹿児島銀行との共同事業として資金計画に一定のめどがついたことから20日、天文館電車通りジョイントアーケード整備実行委員会を設立した。これを受け、先行して着手する山形屋前の設計プロポーザルを2019年1月から3月にかけて実施し、事業を本格化させる。
同事業においては、創業140周年記念による地域貢献の一環として同銀行の参加が決まったことなどから新たな委員会を設立。メンバーは、同銀行や関係する通り会の代表理事、商店街連盟など16人で構成され、有馬理事長を委員長に選出した。
アーケードの規模は、山形屋前がL28m×W13・7m、タカプラ前がL35m×W22・2m。事業費は、山形屋前が1億8000万円(工事費1億7000万円、設計費等1000万円)、タカプラ前が3億2000万円(工事費2億9000万円、設計費等3000万円)の約5億円を見込んでいる。
山形屋前のプロポによるデザイン案は、市民や鹿児島市景観審議会の意見を徴集して4月にも市内の設計業者を選定。その後、4月〜7月にかけて基本・実施設計を行い、9月の着工、20年3月の完成を見込む。また、規模が大きいタカプラ前は、来年9月ごろに全国の設計事務所からデザイン案の公募を開始。19年度内に設計を行ったあと20年9月に着工し、21年3月の完成を目指す。