県が鹿児島市南部地区に計画している特別支援学校の施設整備に向け、基本設計費1億300万円を盛り込んだ一般会計12月補正予算が18日、県議会最終本会議で可決・承認された。基本構想によると建物規模は1万6700u以内。委託手法は、公募型プロポーザル方式が見込まれ、近く公告することが分かった。
特別支援学校の建設地は、同市西谷山2丁目の県立農業試験場跡地で、敷地面積は約2万3800u。周辺には、鹿児島盲学校や開陽高校、鹿児島南高校等が立地している。
施設計画は、校舎(1万3800u以内)に普通教室75室、共用室、特別教室、管理関係室等を配置。職業教育の充実を図るためにパソコン室や商品ピッキング、清掃作業を学ぶ各実習室−など。また、地域住民等との交流の場として、喫茶サービスを提供・実習できる地域交流室も設置する考え。
また、屋内運動場(1000u以内)や温水プール(700u以内)、食堂・厨房(910u以内)、屋外学習施設(290u以内)、全天候型グラウンド等も配置する。
基本設計の委託手法は、施設規模が同程度だった鹿児島盲学校や鹿児島養護学校、鹿児島聾学校で実施した3社JVによる公募型プロポーザル方式が予定されている。
スケジュールは、18年度内に基本設計を委託して、順調に進めば19年度にも実施設計に着手。本体着工は21年度、供用開始は23年4月を見込む。
移行までの暫定措置として19年度は、重度重複障害のある生徒を対象に高等部の支援教室を桜丘養護学校内に設置する。
■来年度予算編成
財源確保に努める
三反園県知事
三反園訓県知事は19年度当初予算編成の動向について「国の第2次補正予算で、防災・減災や国土強靭化のための3カ年緊急計画の初年度の対策に関する予算を計上する見込みで、19年度予算編成も終盤を迎えている。国の動向に的確に対応しながら、国庫支出金等の財源確保に努める」と意気込みを述べた。