トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2018/12/20

【富山】「市のランドマークに」/砺波市新図書館が起工/大屋根の下のワンルーム 

 砺波市の新砺波図書館整備事業起工式は19日、幸町地内の建設地で開かれた。20年秋のオープンを目指す。
 起工式には関係者約50人が出席。夏野修砺波市長が鎌入れ、三上建築事務所の益子一彦代表取締役が鍬入れ、佐藤工業の金子政史北陸支店長が鋤入れした後、出席者が順に玉串を捧げ、工事の安全を祈願した。
 最後にあいさつした夏野市長は「新たな文化交流の拠点として整備し、市のランドマークにしたい。延べ床面積は現在から2倍以上に広げ、北側を人が集まる動的スペース、南側は学習や読書の静的スペースにすることで、穏やかな流れをつくり出す。年間を通じて立ち寄っていただき、学びをつなぐ図書館に期待する」と述べた。
 新砺波図書館は、砺波体育センターの跡地に移転新築される。「大屋根の下のワンルーム」がコンセプトで、散居村の伝統家屋「アズマダチ」をイメージした大屋根とワンフロアの開放的な構造が特徴となる。空調設備は地中熱(地中熱HPチラー)を利用する。
 建設規模はRC造一部S造2階建て、延べ床面積3342平方メートル。最高高は11・9メートル。一般と児童の開架のほか、多目的会議室、事務室、学習コーナー、おはなしのへやなどを設ける。敷地面積は7446平方メートルとなり、このほど解体工事を終えた。工期は20年7月30日まで。
 蔵書は現在の24万冊から6万冊多い30万冊まで増やす予定だ。総事業費は約24億円。
 施工は建築主体が佐藤工業・砺波工業JV、電気設備が北陸電気工事・川田電気商会JV、機械設備が菱機工業・寺田JV、地中熱利用設備が菱機工業・デムラ工業JV。設計は三上建築事務所・押田建築設計事務所JVが担当。

hokuriku