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建通新聞社(東京)
2018/12/20

【東京】都 にぎわい創出へ日の出ふ頭再整備

 東京都港湾局は、日の出ふ頭の再編整備に向けた基本計画の作成作業に着手した。隣接する区域で再開発事業が動き始めたことを踏まえ、待合所や管理事務所のある約1・2fの区域を対象に、ふ頭の魅力を向上させ、にぎわいの創出につながる施設を整備するため、ふ頭の将来像を描きつつ、配置する施設の機能や規模などを検討する。
 日の出ふ頭は1925年に供用した東京港で最も古いふ頭施設。平屋の倉庫が立ち並び、クルーズ船の岸壁や待合所、管理事務所、広場などを配置している。
 西側に隣接する芝浦地区での再開発(芝浦一丁目計画=野村不動産とNREG東芝不動産、JR東日本が2棟・延べ床面積約55万平方bの超高層ビルを建設)などが動き始めたことを踏まえ、都は日の出ふ頭の再整備に乗り出すことを決定。ふ頭北側の敷地の一部を野村不動産(新宿区)とNREG東芝不動産(港区)に貸し付け、芝浦一丁目計画の関連として、小型船のターミナル施設を整備する事業を進めている。船客の待合所や飲食施設、海辺のテラス席の設置、イベント開催に使える芝生広場の整備などを実施し、にぎわい創出と舟運活性化、回遊性向上につなげる予定だ。
 こうした状況を踏まえつつ、ふ頭の魅力やにぎわいをさらに高め、舟運を活性化するよう、既存待合所や管理事務所などがある約1・2fの区域を対象に再整備を検討する。
 ふ頭の利用状況や周辺の開発状況を考慮しながら、再整備エリアに必要な機能や将来像、導入する施設の配置や規模などを検討し、基本計画として取りまとめる。検討業務は久米設計(江東区)で進めており、年度内に成果を得る。

提供:建通新聞社