県湖東農業農村振興事務所では、16年度に新規事業採択を受け昨年度からスタートした県営土地改良事業「芹川承水路地区の水利施設整備事業」について、今年度の初工事(第1工事)に次いで来年度には第2弾となる「承水路第2工事」の発注を予定している。
芹川承水路地区の水利施設整備事業(多賀町栗栖地先)は、一級河川の芹川から取水したかんがい用水を芹川ダムに導水する承水路施設を改修整備するもの。昨年度に実施設計を行い(担当・キタイ設計)、全体を3つの工区に分けて今年度から3ヵ年をかけ、老朽化した現在の承水路施設を改修整備していく計画。
改修整備する承水路(開水路)は、3工区あわせて総延長はL1250b。今年度の第1工事では、来年4月末までの工期を設定して現在、L280bの承水路改修工事を進めている。
次いで来年度の承水路第2工事では、L約480bの承水路改修工事を予定。さらに、次年度(20年度)には、残り区間の承水路改修工事に取り組み、20年度内の事業完遂を目指す。
今回の芹川承水路地区の土地改良事業は、農山漁村地域整備交付金を活用して16年度に新規採択を受け、計画図書の縦覧など法手続きを経て17年度から設計等コンサル業務を開始。総事業費は、概算で総額4億5500万円を見込む(14年度単価・当初計画)。
鈴鹿山脈より一級河川の芹川から送水を受ける彦根市と多賀町に跨る緩傾斜の水田地帯A259f(かんがい面積)をカバーする農業水利施設として、昭和15年に整備された「承水路」の機能保全を図るために、承水路の改修整備を進めていく。
提供:滋賀産業新聞