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　愛知県競馬組合が公告した、名古屋競馬場（名古屋市港区）の弥富トレーニングセンター（弥富市）への移転整備を行うＰＦＩ事業者募集の総合評価一般競争入札が中止となった。入札参加表明はあったものの、入札辞退届が提出されたため入札を中止した。同組合は現在、今後の対応を検討している。
　名古屋競馬場移転整備のＰＦＩ事業者の募集は、８月31日に総合評価一般競争入札を公告した。参加表明書の提出はあったものの、参加表明者が辞退したため、中止となった。
　名古屋競馬場移転整備など事業は、スタンド棟の新築や既存施設の改修などを行うとともに、施設の維持管理、レストラン運営などの付帯事業を一体的に行う。事業地は弥富市駒野町１他で、敷地面積は59万４７３１平方�b。施設は、馬場、スタンド棟、入場門、下見所、誘導馬房、装鞍所馬房、馬衡所、警備棟、設備棟、調教関係者住宅、ナイター照明、駐車場、広場などを新築する他、馬事会館、渡り廊下、騎手会館、装鞍所、厩舎（きゅうしゃ）、馬場などを改修する。
　また、既存の調教関係者住宅、厩務（きゅうむ）員会館、体育館、店舗、ナイター照明などを解体する。付帯事業は、レストラン運営業務の他、任意提案もできる。事業方式は、事業者が施設の設計・建設を行った後、組合に施設の所有権を移転し、維持管理を行うＢＴＯ方式。事業期間は２０１９年３月〜37年３月の18年間としていた。
　当初の予定では、19年２月に落札者を決定、公表し、３月の組合議会の議決を経て本契約となるスケジュールとしていた。

提供：建通新聞社