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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/11/22

【茨城】小美玉市など3市町が国道6号整備初要望


 小美玉市、石岡市、茨城町の3市町が16日、県庁において国道6号の整備促進に関する初の要望活動を展開した。一行は茨城空港へのアクセス強化のため、国道6号の小美玉市区間の都市計画決定、茨城町区間4車線化の事業化、千代田石岡バイパスの整備促進を要望した。大井川和彦県知事は、茨城空港のアクセス強化の重要性と同路線整備促進に理解を示した。
 当日は、島田穣一小美玉市長、今泉文彦石岡市長、小林宣夫茨城町長など9人が出席。一行を代表して島田市長から大井川県知事に要望書が手渡された。3市町が国道6号の整備促進を要望するのは、今回が初となる。
 国道6号は、日本橋を起点に東京、千葉、茨城、福島を経て宮城に至る延長約350qの主要幹線道路。県内では、4車線化された区間が全体の3割に満たず、県内の産業・経済を支える主要幹線道路として脆弱性が懸念される。
 小美玉市では、茨城空港所在地であるが、同市区間が都市計画決定されていない状況。島田市長は、「国道6号は産業経済の基盤になる道路であり、生活利便性向上としても重要な路線。また、ことしは自然災害が多く、首都圏の大災害が発生した際の羽田空港を補完する役割を茨城空港が担うと思われる。そのような中で国道6号整備が遅れているということで、茨城町区間の4車線化、千代田石岡バイパスの整備促進、小美玉市区間の都市計画決定をしていただきたい」と語った。
 茨城町において、国道6号は9・8qにわたり縦貫している。小林町長は、「1968年に水戸境から2・8q区間を4車線、続く3・8qを暫定2車線で90年に開通。以降30年近く経つがそのまま暫定2車線となっている。最近では、朝は水戸方面から石岡、夕は小美玉から水戸に向かう車で渋滞が慢性化している」と現状を説明。「水戸市に近く、交通量の増える場所なので地域の活性化や災害時の交通としても重要」と語り、4車線化の事業化、早期整備を要望した。
 石岡市区間では、現在千代田石岡バイパスの整備が進んでいるため、整備促進を要望した。
 大井川県知事は要望を受け、「国道6号の茨城空港アクセス強化の重要性については、十分理解している。県の方も努力していきたい」と応じ、「皆さまと一緒に進めていきたいと思っているので、よろしくお願いしたい」と述べた。