日本工業経済新聞社(茨城)
2018/12/18
【茨城】日立市が31校478室へ空調整備
日立市は小中学校31校478教室への空調整備工事を本年度内に発注する考えだ。12月補正予算案で計上した事業費は8億7190万円(工事・監理)。現在は工事着手へ向けて設計をまとめているところで、工事は早ければ1月下旬に発注する。1件ごとの契約金額が議会議決案件とならないよう、工区を分けて発注する考え。整備完了は来年6月を目指す。
市ではこれまで、教育施設のエアコン整備については施設の大規模改造や建て替えのタイミングに合わせて行ってきた。しかし本年度が観測史上最も早い梅雨明けとなったことや、災害ともいえる猛暑となったことを踏まえ、子供たちへの熱中症対策としてエアコン整備を促進することとした。
現在のエアコン設置率を見ると、市立小中学校の普通教室では小学校が19・8%、中学校が29・3%。特別支援学校については本年度内にエアコン整備が完了する予定。
今回整備を行うのは小学校が19校319室(普通教室311室、図書室8室)、中学校12校159室(普通教室142室、図書室8室、音楽室9室)。
エアコンがすでに設置済みなのは会瀬小、諏訪小、水木小、油縄子小、助川中、大久保中、日高中、日立特別支援学校の8校。久慈小と豊浦小ではエアコンが設置された新たな学校へ建て替え工事を行っているところ。
設計業務は予備費を用いて発注。10月までに事業者選定を終えており、小学校は日木産業梶i日立市)、褐j設計(東京都新宿区)、樺r田設備設計事務所(水戸市)に委託。中学校は鞄山設計(東京都千代田区)、巨{藤設備事務所(水戸市)がまとめる。
今後のスケジュールは、1月下旬に工事を発注して2月上旬の契約を目指す。その後、6月末までを工期として整備を行う計画だ。