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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/11/16

【茨城】大子町新庁舎の設計進む/延べ床4370uで計画


 大子町では新庁舎の建設事業を進めており、現在は渇涛。克彦建築研究所(東京都港区)が基本設計の策定を進めている。現段階で想定する規模は、3階建て延べ4370u。1階のピロティはRC造で、執務室が配置される2〜3階はS造で計画。議場や町長室などは3階に設置する。今後は庁舎設計者の遠藤克彦氏を招いて町民ワークショップを実施するなど、町民の意見も参考にしながら設計を詰めていく。19〜20年度で施工し、21年度に供用開始する計画だ。
 現庁舎は建築から50年以上が経過しており、老朽化が顕著な状態。また狭あい化や耐震性の不足、バリアフリーの不備といった課題もある。
 町は建て替えに向けて、17年度から新庁舎建設検討委員会を開催。調査と検討を重ねて新庁舎建設基本構想・基本計画を策定し、綿引久男町長に答申した。
 同計画では概算事業費を23〜26億円と見込む。財源に市町村役場機能緊急保全事業を活用する予定だが、そのためには20年度までに竣工させる必要がある。建設地は本庁舎西側の町有地(A約8000u)。
 現在の計画によると1階のピロティには駐車スペースのほかエントランスや倉庫、職員用の更衣室などを整備する。床面積は240u。
 2階の床面積は2230uで、執務スペースをメインで配備。リバーデッキ(A105u)や大会議室、中会議室、相談室(4室)、打ち合わせスペース(3カ所)、打ち合わせブース、カフェスペース、購買などを設ける。
 3階には執務スペースのほかに議場(A156u)や議員控え室、町長室、副町長室、教育長室、応接室、庁議室(大会議室)・災害対策室、大会議室、相談室(2室)、サーバー室、文書庫などを配置。床面積は1900u。
 屋上の設備スペースにはキュービクルや加圧送水装置などを設置する。エレベーターは20人乗り規模を想定。そのほか敷地内には「大子町パーク」も整備する予定。
 担当課は「配置や面積などは現段階の計画なので変更となる可能性がある。今後、ワークショップで町民から聞いた意見なども参考にしていきたい」と話す。基本設計の策定は19年1月に、実施設計は9月ごろにまとまる見通しだ。
 なお新庁舎を建設するに当たっての町民ワークショップは第1回が今月4日に開催された。第2回ワークショップは25日に文化福祉会館「まいん」の観光交流ホールで午後2時〜4時半まで行う。