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滋賀産業新聞
2018/12/18

【滋賀】県南部土木 大津能登川長浜線の2019年度整備計画

 県南部土木事務所は、16年度に新規に国庫補助事業として採択された「大津能登川長浜線(馬場・上砥山工区L2・9q)」の整備事業において、同路線の入口となる位置にある「仮称・草津川橋」(L35b、下部逆T式橋台2基、上部単純非合成鋼床板箱桁1径間橋)について17年度発注済みの下部工をこのほど完了、上部工の施工を19年8月末まで進める(詳細設計・オリエンタルコンサルタンツ)。
 区間の約半分を占める橋梁のうち、最大の「仮称・馬場山寺高架橋」(L1007・5b、予備設計=大日本コンサルタンツ)については17年度委託済みの橋梁詳細設計(三井共同建設コンサルタント)の期間を19年3月下旬まで延長しまとめる。
 石部草津線と菖蒲谷川の間に位置する「仮称・山寺側道橋」(左側L94b、右側L133b)は着工済みの橋梁基礎工事を18年度末にも完了させ、順調にいけば19年度下部工に着工したい考え。
 2番目の規模となる「仮称・馬場高架橋」(L約200b弱、予備設計=建設技術研究所)についても17年度発注済みの橋梁詳細設計(綜合技術コンサルタント)の委託を19年1月末まで延長し、一部下部工については19年度の発注を目指す。
 工区上空に高圧線が近接している「仮称・下砥山第2高架橋」(L35b、予備設計=大日本コンサルタント)は、橋台擁壁や補強土壁、箱型管渠等についての詳細設計(石居設計)を17年度、工事用道路の施工を18年度完了し、下部工発注は21年度頃の見通し。高圧線の移設後となるため上部工の施工時期は未定。
 「金勝川側道橋」(L約40b、1径間、構造検討中)については予備設計(三井共同建設コンサルタント)を6月に完了、18年度11月に契約した詳細設計(新洲)を19年8月末をメドにまとめる。国が施工し詳細設計中の「仮称・上砥山高架橋」と近接しており施工については国と協議ののち決定する。
 「仮称・下砥山第1高架橋」(L約115b、脚台・橋脚各2基、PCコンポ桁)は委託済みの詳細設計(協和コンサルタンツ)を19年3月末まで進める。
 石部草津線と本線の交差部に計画の「美濃郷川側道橋」(上りL41b×13b、下りL38b×13b、単純非合成鋼箱桁橋)については橋梁詳細設計(近畿設計測量)、道路(L600b、平面交差1ヵ所、美濃郷川護岸)詳細設計(修正建設コンサルタント)を17年度に完了、本線と進捗を調整した上で、可能な時期に道路および橋梁下部工、橋梁上部工へと進めていきたい考えで、順調にいけば19年度着手可能な部分の初弾発注・着工を目指す。
 また2・9q区間の道路全体(馬場・山寺・下砥山・上砥山地先)の詳細設計も6件に分離し17年度発注済み、19年3月末までそれぞれ業務を進める。
 同事業は、草津市の「岡本町南交差点」から本線(3・5b×2車線)および両側道(4・0b+自歩道3・5b)のバイパス道路を延ばし、栗東市上砥山地先で「県道川辺御園線」交差部にタッチさせ、国が事業を進める栗東水口道路へ接続するもので、国体開催前年の23年度末に「暫定形」として本線2車線+両側道で開通させ、その後、本線にもう2車線を整備し、最終的に4車線とする計画。
 事業費として、24年度までの総事業費は170億円を見込み、16・17年度の債務負担で10億5000万円を計上。18年度予算は草津市、栗東市、東近江市の複数施工箇所を合わせた大津能登川長浜線補助道路整備事業として8億5000万円、19〜20年度の債務負担で14億2000万円、総額22億7000万円(18〜20年度)―を計上している。

提供:滋賀産業新聞