東日本高速道路会社(NEXCO東日本)関東支社は2018年度の発注見通し(12月7日現在)に、横浜環状南線(横環南)の整備に関わる「公田インターチェンジ工事」と「釜利谷庄戸トンネル工事」の2件を追加した。いずれも設計段階から施工者が関与するECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)を展開することとし、土木の有資格者による公募型プロポーザル手続き(技術提案・交渉方式の技術協力・施工タイプ)を12月中にスタートさせる方針だ。第4四半期中に公田インターチェンジ、19年度第1四半期に釜利谷庄戸トンネルの優先交渉権者を決め、技術協力業務を通じてノウハウを設計に反映。価格などの交渉が成立すれば、それぞれ延長約1`規模の工事の契約を結ぶ見通しだ。
横環南の公田インターチェンジ(横浜市栄区桂台西〜公田町)は2連函渠の本線脇に函渠・掘割のランプを置き、上部の都市計画道路・上郷公田線(横浜市施行)と連結させる。本線函渠とランプ函渠・掘割の各一部を築造する試験工事を大林組で進めている他、大日本コンサルタント(東京都豊島区)で道路詳細設計を行っていた。
一方、釜利谷庄戸トンネル(横浜市金沢区釜利谷〜栄区上郷町)はNATMなどの非開削工法を用いて築造する。栄区側から金沢区側に向かって矩形(本線2本)、馬蹄形2連(本線2本)、馬蹄形4連(本線2本、C・Hランプ2本)の断面構成とする計画で、うちCランプと本線のパイロットトンネル工事を鹿島・西武建設JVで実施。建設技術センター(さいたま市浦和区)で詳細設計を進めた他、中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)が19年4月24日まで施工計画検討業務を手掛けている。
提供:建通新聞社