長浜市は、市内で2ヵ所目となる虎姫地域の小中一貫教育校整備について、今年度の実施設計に次いで19年度には増築および改修工事を予定、20年4月の小中一貫校の開校を目指す。
市教育委員会では、虎姫地域小中一貫校の整備を19年度の教育施設整備における最優先事項と位置付け、19年度の当初予算に工事関連費を予算要望する考え。国庫補助の内示を待って、時期は未確定ながらも諸手続きを経て19年度の早期に工事発注となる模様。
計画によると、虎姫地域にある現在の小学校と中学校を統合し、小中一貫教育校(義務教育学校)として20年4月に開校するにあたり、隣接して建つ虎姫小学校(長浜市五村88)と虎姫中学校(長浜市五村12)を、小中一貫教育校として活用するために必要な増築および改修工事を実施。
増築・改修工事では、渡り廊下と階段室および校長室を増築し、小学校の屋内運動場の一部を職員室および廊下に改修。建築基準法における既存不適格事項について改修し、中学校の一部を解体してテニスコートとして整備する計画。
これらの増築および改修規模は、職員室新築(増築)が約620平方b、校舎内部の改修が約1000平方b、中学校一部解体が約1600平方b程度を予定。実施設計は、大村建築設計事務所(長浜市)が担当した。
長浜市では、市立鏡岡中学校と余呉小学校を統合した県内で初となる余呉地域の小中一貫教育校「余呉小中学校」が、今年4月に開校。余呉地域に次いで計画している今回の虎姫地域小中一貫教育校の整備は、認定こども園と小・中学校、そして高校が隣接する立地条件を生かしながら、園・小・中・高の連携を大切にして「地域ならではの地域密着の教育」を行う小中一貫教育校の設置を目指す。
提供:滋賀産業新聞